今回担当の 拓です。
この前、手袋をしながら自分のバッグから手袋手袋と言いながら手袋を探してる人を見た。
僕の父親ぐらいの歳の人。
手にはめてるのは手袋では?
と教えてやると、恥ずかしそうに自責のジェスチャー。
二、三日後、旅先で電話の相手からメモ取ってと言われ、
ペンも紙も無く携帯にメモろうかと携帯を探す。
どこを探しても無い。焦る旅先。
時間も無い。焦りに嵌る旅先。
探しながら耳に当ててる携帯に気付く。
恥ずかしそうに自責のジェスチャーを取る相手もいない。
昨夜の酒でも残っているのか。
never mind
ふと窓の外を眺めると真っ白に染まった景色。
新雪の大地に踏み入り、自分の足跡だけを残す優越感を思い起こす。
「この道を行けばどうなるものか。
危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし。
踏み出せばその一足がみちとなり、
その一足が道となる。
迷わず行けよ、
行けばわかるさ。」
今では猪木の名言が足跡より前に見える。
同じ白銀の景色で更に昔を思い起こす。
毎週スキー場に行っていた中学生の頃、
毎週一番乗りで早朝の誰もいないゲレンデにスキーを脱ぎ捨て、
スキーの板とは違いゲレンデに沈むブーツで「ゲレンデにシュプールを描こう!」と
単語の意味のわからない当時の宣伝を口づさみながら隣の村からも見えるくらい大きな
○○○マーク (〇は御想像を。) を地上絵の様にゲレンデに描いた事を思い出す。
いい時代だった。
更に同じ白銀の景色で更に昔を思い起こす。
水の上を歩く忍者ハットリくんを思い出す。
右足が沈むより先に左足を出し、左足が沈むより先に右足を出せば出来ると思って
水の上で何度かトライしたものだ。
無論、成功した事は一度も無い。
一度雪の上で練習すれば良かったのか、
他愛もないそんな昔の記憶はハッキリと残るが、
身近に迫ったボケと既に共存し始めた自分をも忘れる2023年の冬のひと時。
春が待ち遠しい。
次は、うーちゃんです。